会社員にあって、公務員にない制度

友人の姉上が、来年3月、定年を迎えるそうだ。

大卒以来、県立高校の先生をずーっとやっている。転職歴の激しかった友人も私も、その、一つの職業を全うするというすごさには、頭が下がるばかりである。

ちなみに、その友人もお姉ちゃんも結婚せず、ずーっと実家暮らし。それで、給料の大半を旅行など趣味に注いできている。

 

私「お姉ちゃん、勤務の延長はしないの?」

友「できるんだけど、担任も持って、授業もフルでやって、それで、お給料は半額になるんだって」

私「ええ~~っ?」

友「馬鹿馬鹿しいから、延長しない、辞めるって言っている」

私「そりゃそうだよ、そんなの、体よく安くこき使われるだけじゃん」

友「そう。でもね、同僚の先生は大半延長するんだって」

私「ええ~~?そんな半額の給料でも?」

友「それでも、仕事があって行くところがある方がいいって先生、沢山いるみたい。でも、うちの姉は辞めるって」

 

私だって、そんな破格の安さで使われるくらいなら辞めるなあ。もし教師と言う仕事が好きでも、これまでと同じ仕事内容で半額しかもらえなければ、モチベーションも下がり、結果、生徒にも悪影響があるのではないか。生徒は先生を選べない。

 

ついでに聞いてみた。

私「じゃあ、お姉ちゃん、4月から失業保険を1年くらいもらって悠々すごすんだろうね」

友「違うよ。公務員って、失業保険ないんだよ。私も姉も知らなかったんだけど」

 

ええ~~?そうなんだ!びっくり!

公務員だから、民間企業と違い、倒産や廃業などにより、「失業する」という前提がないからなのだろうか。

とにかく、知らなかった。その点だけ、民間企業勤め人に分があった。