外資系企業に勤めているとわかるのだけど、支那人、台湾人はなぜか会社では英語名を名乗っていることが多い。
大昔、まだ外資系に勤め始めたばかりの私は、その人たちはきっと支那系アメリカ人なんだと思いこんでいた。
事実を知って、驚いたのなんの。会社で「偽名」を使っている、って。
「親にも教えていない名前だから、私がVictoriaだってことを親から電話がかかってきても言わないでね」
なんてて言ってる人もいた。
いわく、彼らの姓が漢字一文字で発音も「リー」「チェン」「タン」などと短いこと、同じ姓が沢山いること、彼らの下の名前の発音が支那語native以外には発音が困難なこと、などの理由で、会社では勝手に、RobertだのMariaだのと名乗っているのだ。
これと同じ理由で、もっと姓の少ない韓国でも英語名で仕事をしている人が徐々にだが目に付くようになってきた。韓国だと姓が4つくらいしかないので、普通みんなは「YH」とか「MB」とか、下の名前のイニシャルで呼ぶことが多いけど。
私も旦那にもらった英語名を持っているけど、恥ずかしくて人前で名乗ったことはない。アジア顔に合わない。
さて、名前と言えば、うちの旦那について不思議なことがある。
いえ、厳密に言うと、旦那の両親の名付け方についてだ。
だいぶ前、旦那の一族の人たちの名前を記録しておこうと思い、父親の弟妹とその配偶者、子ら、母親の姉たちとその配偶者らと子ら、を全部書き出してもらったことがある。
そうしたら、驚いたことに、母親の2番目の姉の息子に、うちの旦那と同じ名前の人がいたのだ。
「え~~? いとこと同じ名前なの?」
私がのけぞって聞くと、旦那は、「うん、そう。」
いとこの方が先に生まれているので、いとこはBig XX、旦那はLittle XXと親族では呼ばれていた。
が、そのうち、旦那の方が体が大きくなったので、BigとLittleが逆転してしまったそうだけど。
とにかく、旦那の両親って、すでに姉さんが付けている子供の名前と同じ名前を我が子に付ける、って何だろう?
日本でこんなことやったら大ひんしゅくだと思う。どういう感覚で両親はこんなことをしたのか、旦那にもわからない。