びっくりするような薬の話

電車の中で見た女性。マスクを下げて、ティッシュでしきりに鼻を拭っている。目は半分涙目だ。気の毒に。

疑問なのだけど、杉の木が多く植えられるようになったとはいえ、太古から花粉はあるのに、どうして現代人に限って花粉症を発症するようになったのだろう。

 

私は花粉症なるものにかかったことがない。私だけでなく、近しい親族も、アメリカ人の旦那も、誰一人花粉症持ちではない。

体質も関係するのだろうか?

テレビなどで花粉症の薬のCMが流れるたび、「世の中には花粉症になる人がそんなに沢山いるのかなあ?」と思う。

 

肩こりとか、腰痛とか、頭痛とかの薬もCMが多いけど、それらにも無縁。

肩こりについては、厳密にいうと、一度しつこいのにかかったことがある。

肩こり無縁の我が人生で、おかしい、おかしいと思った。

とりあえず、あの「マッサージ」だとか「整体」とかいうところに行って揉んでもらったら、一瞬ラクになるような気がしたけど、すぐ戻ってしまう。

これはおかしい、と思い、長年通っている産婦人科で話してみたら、

「ああ、それは更年期障害の初期症状でしょう。アメリカ人はホットフラッシュが一番多くて、日本人は肩こりが多いのよ」

と言う女医さんに薬を処方してもらったら、うそのように治った。

なので、私は、整体とかマッサージとか鍼灸とか、東洋医学系を絶対に信じない。

彼らは、肩こりとあれば肩だけ、腰痛とあれば腰しか見ない。

本当の原因は別のところにひそんでいても、彼らの知識では絶対わからないし、我が母の実例でもあったが、MRIなどを使わないと判明しないことも多々ある。

東洋医学は信じてはいけない。

 

血液検査をしてもらったら、

「20代か30代の血液ですね」

とお医者さんにほめられて、とっても嬉しい。

いまが人生で最高に健康かも知れない。

 

若い頃の私の健康を最悪にむしばんでいたのは、毎月毎月の大量の出血だった。

これがある限り、絶対に男女は平等になれない。妊娠や出産は、かなりの割で女性当人が選び取ったものだけど、月経だけはどうしようもない。

腹痛、腰痛、眠気、そして、大量の失血による鉄欠乏性貧血。

私は10代から20代にかけて、いつも青い顔をしてフラフラしていた。

中学校の時のモロズミというオヤジ教師など、私の顔面を見て、

「お前は、食い物の好き嫌いが激しいんだろ! ちゃんと食え!」

と、原因も確かめず頭から決めてかかってきた。私は悔しくて泣いた。女子の体のことなんか微塵もわかっていないくせに。

 

ところで、最近ネットで見た情報なのだが、欧州かアメリカのどこかでは、女子の月経を薬で止める、という処方が行われているというのだ。

「月経は起こさなくても女子の体には悪影響はないのです」

という説明だった。ぶったまげた。

あれが無くてもいい??? だったら、女子、女性にとっては天国ではないか! 本当に止めても健康や将来の出産に影響はないのだろうか?

とにかく、これが医学的に正しいとしたら、世の中の働く女性にとっては、福音どころではない。薬価は安くないだろうど、私の若い頃にあったら飛びついているだろう。

しかし、日本の国会は、オヤジが占拠している。オヤジたち用にはバイアグラとかハゲ薬とかさっさと許可したくせに、女性用の低容量ピルは、何だかんだと難癖を付け続け、数十年間許可しなかった。

本当にこの薬が健康上悪影響がないなら、即時許可して欲しいものである。男にはこの気持ちはわかるまいが。