「ぼったくり歯医者」と「オシッコ消音」

インプラントを入れてもらった歯科医から、すっかり足が遠のいている。

私のインプラントオペをしてくれた歯医者さんは、知らぬ間に辞めてしまった。

そんなわけで、ある日、突然院長が出てきて私の歯科検診をしてくれたことがあったが、この院長がまた、石をぶつけたくなるほどいやな男で、私は受付を出るとき、

「もう、二度と院長先生はごめんです」

と言い残しておいた。

1年近く行かないでいたら、「院が指定したとおりの検診に来ないと7年のインプラント保証期間が保証されませんよ」という脅しの電話が来たので、しぶしぶ行ってみた。

今回は、衛生士によるチェックとクリーニングだけで、歯科医師は出てこなかった。

 

さて、インプラントを入れたとき、寝ている間、歯を守るため、ということで、ここで作ってもらったマウスピース(写真右)は、すっかり古くなった。確か、保険で作れて、1個2000円くらいだった。

左はネットで購入したもの。熱いお湯につけて柔らかくしてから、歯でぐっと噛んで歯形を付けて使う。これをもう一個買ってあるから、この歯科医に行かなくなって以降、ずっとそれを使ってきたけど、試しに、衛生士に、「以前のようにマウスピースを作ってくれませんか」と尋ねた。

 

 

持参した右のマウスピースを見た衛生士はこう言った。

「今はもっと精密機械で作っていますので、1個5万円くらいになりますが」

ば、ば、ば、ばかやろー!

経営が苦しいのか、ほかにも保険外診療をすすめたり、と、ぼったくり化しているようだ。

 

 

さてと、五輪は今日開会式だそうだ。伝聞形で書くほど、盛り上がりがない。

そんな中、アメリカから来た女性記者が、羽田で、日本のトイレはサイコーだ、と感動し、ツイートしたとネットで見た。

 

 

しかし、あれと思ったのは、彼女は、「音消しボタン」の意味が分からなかったこと。

「I think to make you have to go?」 

自分で押したボタンで自分が出ていかなければならない、って発想がわけわからん。結局誰かがその意味を教え、彼女は改めて日本のトイレに感動したそうだ。

しかし。

 

うちのアメリカ人旦那に、

アメリカの女性は、オシッコの音をたてて人に聞かれても恥ずかしいと思わないの?」

と聞いたら、

「恥ずかしいわけないだろ。誰だってトイレに入ったらオシッコの音たてるだろ」

と言う。

「そうじゃなくて、日本の女性はもっと慎み深くてエレガントなの。私らは子供のころ、いまみたいに多機能トイレがなかった当時は、音が聞かれるのは恥ずかしいから、外のトイレでは、水を流しながらオシッコしなさい、って母親から教わったんだよ」

と言うと、バカバカしくて話にならない、といった顔をした。

「あんたは男だから女の気持ちがわからないんだと思う。姪のRitaとか姉さんのCynthiaにも聞いてみてよ」

と頼んでも、

「They would just laugh at me」(一笑に付されるだけだ)

と、話を打ち切られてしまった。