「なんでも平等」が招く質の低下

アメリカがアフガニスタンから撤退を決めた。

20年にもおよぶ介入だったが、結局、イスラム圏には、アメリカがよかれと思っている自由主義、民主主義は、決して根付かないのだと教えられた。

唯一、かなりの割合で根付けに成功したのは、ほかならぬこの日本である。

しかし、集団主義、男子(特に長男)優先主義であった日本に、個人主義、男女平等は、まず、いまもってしっくり根付いていないのは、周知の通り。

 

ネットを見ると、腐るくらい出てくるのが、働く母親たちの悲鳴。

男女雇用機会均等法の施行以来、男も女も関係なく、みんな働くようになってから、これまで「家事・育児」のフィールドだけ守っていればよかった女性も、「仕事」というフィールドにも進出し、男性と対等に働くのが当たり前になった。

しかし、これに対して、男性は、「家事・育児」のフィールドに降りてこないのだ。だから、女性にばかり家事育児のしわ寄せがいき、ワンオペでひいひい言っているのに、男性は残業、飲み会、日曜日もスマホいじってばかり、となったら、女性はぶち切れ、「2人目なんて無理!」となったり、果ては夫にキレて離婚したりする。これじゃ少子化が進行するのは当たり前だ。

 

日本人は、戸主を中心に家を守る家族制度だったが、戦後アメリカから押し付けられた憲法のせいで、長男も次女も三男もみんな平等になった。かつては、家を継いだ長男の妻が介護もし、その結果財産も長男が相続したものだけど、今の時代は誰でも平等主義なので、介護もせずカネも出さない兄弟姉妹たちが、いざ相続となると、発狂したように権力を主張する。

 

かつての女性たちは、働くというオプションが人生になかったため、どんなに聡明な女性でも、家に居て家事育児をする以外人生を送る手段がなかった。しかし、これがために、優秀な女性たちのDNAがうまく遺伝し、戦後の高度経済成長などを支える優秀な日本人らを生み出した、と考えてもはずれではないだろう。

しかし、今の時代、頭の良い優秀な女性たちは世に出て働いているから、なかなかDNAを残さない。動物の子のようにぼろぼろと生むのは、あとさきも全然考えず、ろくに学校にもいかず、仕事もせず(一家揃って生活保護だったりする)、頭はからっぽだけど下半身だけは発達しているような女性が多い。

 

従って、アメリカ流の「平等、平等、何でも平等」の結果、日本人の遺伝子レベルは低下する一方だと思う。

いまワンオペできりきりしている女性たちがかろうじて出産した子供が、成人するころには、ようやく、男性も家事をするのが当たり前という風潮になると思うけれど、そのころにはぐぐーっと子供の数が減っているから、日本は先細る一方だ。