たった17文字しかない、世界最短の詩、俳句。
17文字しかないのだから、計算すると、そのうち消滅すると思うのだけど(計算式は、50音✕50音✕・・・・てのを17回する。つまり、50の17乗)、いまだ続々と新しい俳句が生まれ、いろんな新聞や専門誌などに投稿され続けている。ホントになくらないのかなあ?
ともあれ、「プレバト」で夏井先生が火付け役になり、若い芸能人らも俳句を詠むようになったのは、日本文化の側面からも、すこぶる良い傾向だ。民放のバラエティー番組が、格好の俳句教室になるなんて、すごいことだな。
さて、実を言うと、私も、しばらく前に、とある募集に俳句を投稿したら、入賞し、賞金をもらったことがある。すべてはTVの夏井先生に刺激を受けて、しどろもどろながらマネしはじめた成果である。
が。
そこで入選した俳句は、自分ではちっとも選ばれるとは思っていなかったものだった。
ほかの投句のほうが自信あったのに、選者が自分の感覚とは異なっているのか、はたまた、未熟者の自分の感覚がつまり未熟なのか、どっちだろう。
勉強のため、図書館で、夏井先生の本を借りてきた。
1ページに2句を並べて、「どっちが才能アリでしょう?」と問う形式の本なのだが、私が「こっちがいい」と思って次ページをめくると、必ずと言っていいほど、私が選ばなかった方の句が「才能アリ」になっている。
あれれ・・・・・・。
でも、こっちが良い、こっちの方が好き、と思う感覚って、人と違っていてもいいんだよね。
なんかワタシって、昔から、例えば、選挙でも「この人がいい」と思う人がドンけつに近い落選をしたり、人とは意見がずれていると思うことがよくある。
共産主義じゃないんだから、人と意見が違っていても構わないのだけど、大御所の夏井先生と、あまりに善し悪しの基準が違うので、自分には才能がないのかなあ~と悲しくなってしまう。プロから見たら私の感覚は大いにズレていて、それが修正されないと、お話にならないレベルかもしれないんだけど。うん、それはわかるんだけど。
たまたま、ビギナーズラックで入賞し、賞金をゲットして、運命を使い果たしてしまったか? とほほ。