「失せ物」と「文房具」

おみくじを引くと、必ず「失せ物」という項目があるくらい、世の人々はみんな、なくした物の1つや2つはあるらしい。

私も、とあるものをず~~っとなくしたと思って諦めていたのだが、ある日、机の引き出しの底にたまってきたクズをきれいにしようかな、と、一つ一つブツを引き出しから取り出したら、その、無くしたと思ったものが底から出てきた。ひえ~っ。

私の中学時代の同級生で、「教科書が冷蔵庫から出てきた」というツワモノがいた。そこまでのレベルじゃないけれど、たまに引き出しをひっくり返すと、こんな幸運もある。

 

さて、その発見したブツに関連して、ある文房具が必要になった。

文房具屋さんなんて、かつては、小中学校の近くに1軒くらいは必ずあったものだが、私の近所の個人文房具店は、ことごとく潰れた。みんな100円ショップかコンビニに代替されてしまったらしい。

私の求めていたものは、トレーシングペーパーだった。まあ100円ショップにもコンビニにも、それはないだろうと思ったので、横浜で一番正規の文房具店(注:本業は書店)である有隣堂で購入した。こういう正規の店舗で買うと、トレーシングペーパーにも、厚みとか色でいくつも選択肢がある。

50枚入りで500円近くしたが、正規の店で国産品を買うと、このくらいはするだろうと思って買った。

 

それから、ちょっと買いたい物があって100円ショップに足を延ばした。

そうしたら、そこでちゃんとトレーシングペーパーを売っているのを見た。何枚入っているのかまでは見てこなかったが、価格は当然100円だから、私が正規品に払ったものの5分の1。私レベルでは、正規品のクオリティーまで必要ないので、100円ショップでそれを見てしまって、

「やっぱ何でも最初に100円ショップを見るのが正解かなあ」

と思ってしまった。

 

支那がキライとかチャイナフリーとか叫んでいても、100円ショップを愛好している限り、まったくの看板倒れ。

それはわかっているんだけどね・・・・。