手芸店も絶滅危惧種

冬物のコートの左腕のボタンが、いつの間にか取れていた。

あちゃ~。

右腕のコートのボタンも、とっくの昔になくなり、たまたま実家にあった他のボタンを付けたものだったので、これぢゃ、どうせ買うなら、2個買って左右とも同じにしよう、と思った。

しっかし、最近、町中に「手芸店」って見なくなったなあ。かつては手芸店だったところを3~4軒知っているが、どの店も、シャッターを閉じたままになって長い。

 

いまどき、女性であっても(男でもいいが)、趣味が手芸、なんて人、少なくとも、私の周りにはいない。

私の母は昔の女性だったから、編み物、縫い物、なんでも達者だった。

しかし私は、そういうところをちっとも継がなかった。

 

町中の手芸店が絶滅してしまったので、まずは横浜駅前の高島屋とそごうの手芸コーナーに行ったが、どちらの手芸コーナーも小さく、ボタンは、置いてあるにはあったが、平らな貝ボタンしかなかった。

あとは「ユザワヤ」頼みだ。

私の人生において、ほとんど縁の無いユザワヤに突進。そうしたら、客がかなり来ていた。ああ、まだ手芸を愛する女性たちがこんなにいるんだ、と、ちょっと安心した(置いてあるのは手芸用品ばかりではないけど)。

 

さて、ボタンは、完全に同じモノを置いてあるわけがないので、中から、なんとかそのコートの他のボタンと合いそうなのを選んで2個買った。が、なんの変哲も無い直径18mmのボタンなのに、高価で驚いた。1個429円もした。今時、ボタンなんてそう売れる物ではないから、このくらいに価格設定をしておかないと、場所代にもならない、ってことなのかな。

とにかくボタンは高い。みなさんなさっているとは思うが、コートやスーツ等を捨てる場合、念のため、ボタンは外してとっておきましょうね。