おはぎの季節

母は、お彼岸になると、小豆から煮ておはぎを作った。私もかつては手伝ったけど、いまの私には、到底一人でそこまで手間暇掛ける気力はない。

しかも、生きている人間たちで食べるのならまだしも、お墓に持って行ってそなえるために、わざわざ作るのである。

ほんと、そんな気力を、昔の主婦はよく持っていたよなあ。

 

お彼岸になったので、あちこちでおはぎが売られるようになった。

 

Amebaブログにもオフィシャルブログを持っている、7年連続ビキニフィットネス女王の安井友梨さんは、おはぎ爆食クイーンとしても有名である。まるで、飲み物のようにおはぎを召し上がる。

 

その彼女に触発され、私も、いろんな店のおはぎを渉猟するようになった。

これまで、近い店では、マルエツのおはぎが、価格(1個100円くらい)、味、量において最優秀であった。

 

安井さんが、「お彼岸の時期にしか発売しないんです」と、お正月のマツコの番組でおっしゃっていたので、待ちかねたように、デパートのとらや(やらと)に行き、あんこ、白あん、黒糖あんの3種類の入ったおはぎを買ってみた。高くて、972円(税込み)。

 

 

 

しかし、う~~ん、安井さんが熱弁したほどのインパクトはなかった。これならマルエツのほうが上だわ。残念。没。

 

これもどこかでお勧めだったシャトレーゼのおはぎ。

まずはその大きさに驚いた。大きめのパックに1個だけ入っているのだが、その1個が220グラムもある!

 

 

しかし、これも没。まず、私は、おはぎのあんこは、水分を飛ばして、きりっと煮上げたものと理解しているのだが、このシャトレーゼのそれは、水分たっぷり、たれが掛かっているみたいなので。シャトレーゼさん、ごめんなさいね。

 

そのほか、スーパーで見掛けると買っているのだけど、マルエツのおはぎには勝てない。

 

 

 

しかし、意外な伏兵を発見した。おにぎりの専門店チェーン「ぼんたぼんた」という店があるのだが、そこで、カウンターに、おにぎりと並べて、1パックか2パック、遠慮がちに売られていたおはぎ。

 

 

小さめの割には値段が高かったのだが、食べてみて、びっくりした。これまで食べ続けていたおはぎとは異なった味、食感である。これはお勧め。

 

おはぎって、甘い物やあんこの苦手な男性でも、

「おふくろ(ばあちゃん)が作ったおはぎは最高だったよなあ」

なんて、うっすら涙さえ浮かべさせるような、不思議な食べ物だ。

 

普段はおはぎを置いていない和菓子屋さんでも、お彼岸の時期だけは置くところもあるので、この期間にあちこち回ろう。