味噌おにぎり。
私が子供の頃はまだ、土曜日は学校が半日あった。3時間の授業を終え、家に帰ってお昼ご飯を食べた。
ときどき、土曜日のお昼に、母が握ってくれた味噌おにぎりがあったりした。
小腹が空いたときのおやつで食べたりもした。余ったご飯を母が片付けてしまいたいときにも登場した。
作り方は、至極簡単、塩を付けない手でおにぎりを握り、いったんお皿に置いておき、次は、手のひらに普通の味噌を薄く伸ばして、握っておいたおにぎりの周囲にまぶすだけ。こんがりと焼き目をつけた「焼き味噌おにぎり」にしてももちろん美味しいけれど、それだとあとで焼き網を洗う手間がかかるので、握るだけの味噌おにぎりの方がずっと登場回数が多かった。
母が秋田人、父が新潟人だったので、ごくごく当たり前に食べていた、味噌おにぎり。
しかし、全国的には、こんなにマイナーな食べ物だったなんて、ショック~~。
本当に、美味しいんだから。