英国王戴冠式と「A宮」

イギリスで、約70年ぶりの戴冠式があった。

新国王、といっても、既に74歳。ご母堂がリタイアせず、亡くなるまで女王の地位を貫かれたからだ。彼の代は、残念だけど、10年前後しか続かないだろう。

そして彼の隣にいる妻は、ダイアナではない。あんなに若くて美しくて可憐で、世界中から愛され注目され、世界で一番写真を撮られたとまで言われた女性であっても、チャールズは全然彼女を愛していなくて、品のないその辺のオバハンみたいな女性との愛を貫き通した。人間の相性、好み、って全く他人にはわからないものだ。人生を狂わされたダイアナはつくづく気の毒であった。

 

さて、日本からこの戴冠式に、天皇皇后ではなくA宮夫妻が出席すると発表された際、

「なんで天皇皇后が行かないのか」

と、かなりのブーイングが起こった。

が、私はこの人選で良かったと思っている。

「差遣(さけん)」

という日本語を、今回初めて知った。意味は、「使者をつかわすこと」だそうで、A宮夫妻は、兄の天皇から「差遣」を受け、つまり、天皇の代わりに行くよう指名されて行ったのだ。だから、堂々と名代を務めることができる。

それに、前回、女王の葬儀の際、天皇皇后が出席したけれど、夕食会のとき、またまた雅子さんは「ご体調に波が」でドタキャン。こんなにいつまでたっても「ご体調に波」でドタキャンをするような人が皇后では、ちょっと。その点、紀子さんは精神的にタフで、ドタキャンをしない。

また、「戴冠式」に出るというのも、A宮が次の天皇というポジションを受け継ぐ時が来ることを考えると、チャールズ国王の戴冠式を見て学ぶことは多かっただろうと思う。

 

そして、なにより、日本の皇室は世界最古、あのエリザベス女王だって、空港までわざわざ出迎えに来る世界の要人は、日本の天皇と、ローマ教皇しかいないのだ。

これはつまり、世界の要人の序列が、

 

エンペラー>教皇>国王>大統領>首相

 

であるからに他ならない。天皇が新国王の戴冠式に出席してしまうと、地位の低いもののセレモニーに出てしまう形になるらしい。A宮、A宮と、マコさんの件があって以来、イニシャルトークで呼ばれるくらい評判はがた落ちだけど、英語のタイトルでは、彼は「Crown Prince(皇太子)」。日本の天皇の世界的な地位の高さから考えても、今回の戴冠式では、適切な人選だった。