「さくらももこ展」@横浜そごう 超おすすめ

横浜そごうで、5月28日まで開かれている「さくらももこ展」。

 

入館料は1400円。私はそごうのカードを持っているので1200円で入れたけど、行く前は正直、土台がちびまる子ちゃんの大ファン、ってほどでもないせいで、「ちょっと高くね?」なんて思いながらだったが、ぐわ~~ん。

圧巻の展示であった。見終わったらへとへとになったくらい。

さくら先生ごめんなさい。この倍払っても惜しくなかった。

 

 

さくらももこ氏(1965~2018)は、ご存じの通り、乳がんで他界しておられる。享年53。

入り口のところの、来場者へのあいさつのメッセージは、息子さんの三浦陽一郎さんという方が書いていた。

 

まる子ちゃんを描いただけでなく、エッセイスト、脚本家としても活動し、いろんなキャラクターを残して亡くなったさくらさん。「天才」というより「鬼才」と表現した方が似つかわしいと思った。何より、ご自身の子供時代のことを、どうしてあそこまで鮮明に覚えていられたのだろう。

実際に書かれたエッセイ原稿も、拡大して展示されていた。

水虫にかかり、様々な療法で治した笑える話もあった。うんうん、実は私も若い頃同病持ちだったので、じっくり読んでしまった。私は「酢」を使ったけど、彼女は「茶」を使った(←さすが清水っ子)。

 

そうだそうだ、昔、ノストラダムスの大予言、ってのがあって、1999年7月に人類はみんな滅亡すると信じていたんだよね。

 

 

 

さくらさんは、ご実家が青果店だったそうだ。漫画家になることは親に猛反対されたけど、意地でも漫画家になってやろうと思って単身上京した。そういえば私も、子供のころは漫画家になりたかったなあ。ノートに漫画を描いて、クラスの友達に回覧したこともあったっけ。しかし、彼女にあって私になかったのは、才能と、それから、親と喧嘩してでも家出してでも達成しようと思った根性だった、かな。

 

また、彼女は、高校生の時に書いた作文が「現代の清少納言」と絶賛されたそうだ。その作文も読んでみたかったけど、展示にはなかった。私も昔から作文だけは得意だったけど、やっぱり、さくらさんのように物を書いて食っていく覚悟が足りず、毎日会社に通って毎月サラリーをもらうという平凡な職業人生を送ってしまった。

 

合掌。

 

余談だけど、清水市、って、静岡市政令指定都市になった際、それに飲み込まれる形で「清水区」になったけれど、果たして今でも清水の人たちはそれで幸せなのだろうか?

 

 

さて。

下は、全然関係ないのだけど、漫画家つながりってわけでもないが、超久しぶりに見掛けた江口寿史のイラスト。

AEONで目撃した。

さすがに、上手い。

かつては人気漫画家であったが、あまりの遅筆、落稿、連載放棄などが続き、編集部側に見限られた江口。

連載のない、こんなふうなイラストでやっていくのが、周囲に迷惑かけずに済みそう。