逃亡50年

元テロリスト桐島聡、と名乗る男が、

「最後は桐島で死にたい」

と言いつつ、早くも、入院先の病院で今朝死亡したとのことだ。胃がんだったようだが、死ぬ直前になるまで治療もできなかったのは当然で、健康保険証はおろか、身元を示すものも一切なかったからなあ。

 

 

え、私より小さいじゃん、という話はさておき、50年間も経っては、顔はこれとは全然違っていることだろう。また、どこかに住み続けて来られたということは、誰かが逃亡をバックアップしていたのだろう。

これまで、「内田ひろし」というごく平凡な名前を使い、どこかの肉体作業現場で仕事をして生活費をかせいでいたようだ。

こういう作業現場に、何かの犯人が偽名で働いていた、という話はしばしば聞く。こういう現場では、戸籍謄本や住民票も免許証も持っておらず、卒業証書の写しも提示できないやつでも、雇うのだなあ。言ったら悪いが、そういう後ろ暗い現場も日本にはまだまだある、ということだ。

病院も、こんな年齢になって健康保険証も介護保険証も持っていない人間であっても、病であれば断れないのか。おかしい、と思って、通報はしないのか。

 

とにかく、1970年代、こういった極左の気●いどもは、

 

「日本国家をアジア侵略の元凶とみなし、アジア侵略に加担しているとされた企業に対し断続的に爆破事件」

 

を起こしたようだが、どこをどう押したらそんな発想に及ぶのか、少しも理解できない。丸の内の三菱重工では、8名の方々が殺され、376名の方々が重軽傷を負った。

海外でハイジャック事件を起こし、超法規的措置で釈放され、いまだ逃亡を続けている指名手配犯もまだいるらしい。

そこまで自分らのねじ曲がった思想を維持し、永久に潜伏して生きていく人生を選べる根性だけは褒めよう(頭にくるけど)。

 

ぬくぬくと50年も生きていて、最後は病院のベッドの上で息を引き取るなんて。

証拠になってしまうので、手記も何も残していないはず。よくも逃げやがったな。

 

追伸:

こういうのを聞くと、いち早く、紙(写真のない)の健康保険証を廃止し、マイナンバーカード一本化を急がねばならない。それに反対するのは、まともにマイナンバーカードを受け取れない理由がある人だということ。野党がマイナンバーカードに反対している理由もよーくわかる。