目の前で売り切れ

母が亡くなって、そろそろ2年。

 

 

母もいないのに母の日でもないけど、遺影にちょこっとだけカーネーションを飾ろうかな、と思った。

鉢とか、大きな束になっているほどには要らない。数本だけ束ねているものがあればと思い、昨日、近所の花屋さんに行った。

閉店ぎりぎりの時間なのに、5~6名の女性が並んでいた。ちょうど、欲しいと思っていたサイズのものが2束、バケツにあるのを確認した。

あと一人で、私の番、というタイミングで、私の前の女性が、

「あれちょうだい、それと、あれもあれも」

と、バケツに刺さっていた2束も含め、あれこれまとめて買って行ってしまった。

あちゃ・・・・・・ 私、手ぶらで帰宅。

 

でも母は、認知症が進行した最後のころには、自分のことを、私の母ではなく「姉」だと思っていたけどね。

人間、年老いると、子供に返るって本当らしい。