新しい形の出産

TVでコメンテーターとしても活躍している才色兼備の弁護士、山口真由さん(39)が、妊娠のため、TV出演など降板するようだ。

へえ、妊娠したのだ、となると、結婚なさったの?と思ったけど、結婚したかどうかは公表されておらず、もっと若い頃に冷凍保存していた卵子を使って、体外受精した可能性もあるようだ(ちがっていたらごめん)。

 

こういう妊娠、出産の形も出てきた。

 

これまでの日本女性の場合、「○○家に嫁ぐ」「その家の嫁として嫁づとめをする」「嫁になって跡取り(特に男子)を産む」というのが出産に至る流れであった。当然のように、姑からのいびりもセット。Yahooでもその手の記事や漫画を今でもいくらでも見る。

 

それが、いまや、彼女のように地位も財力も手にした女性だと、独身のままキャリアを積み、40の声を聞く前に、妊娠出産を選択し、あとはベビーシッターなどを雇って子の養育を委託することも出来るようになった。

問題は、誰の精子をもらうのか?だろう。精子をもらったら、その男性とその子は父子関係が存在することになるけれど、家族としての関係も持たないまま、扶養に伴う責任(特に経済的)を負わされるのだろうか?

山口さんの場合、経済的なサポートは必要としないだろうけど。

 

とにかく、自分の人生設計で計画的に妊娠、出産を、しかも女性ひとりで(男性からの精子提供は必要だけど)選べるようになった時代が来たわけだ。

彼女のような優秀なDNAだったら、残しておかないと損だ。日本の男性は、どうしても女性に家事育児をやって欲しいから、彼女のようなキャリアウーマンと結婚したがる男性は少ないだろう。それを考えると、結婚というプロセスを経ずに、一人で産むのもありだ。時代は、良い方向に、より自由に変わってきている。

 

私は、子供を産みたいなんて微塵も思ったことはなかった。

出産の必要が無いのに、毎月の生理には本当に苦しめられた。人生の大半を、鉄欠乏性貧血でフラフラしてきた。貧血だけではない。腹痛や腰痛はするし、眠くなるし、不快だし。それが、聞いたところだと、いまや、不要な生理を止める薬まで出てきているらしい。

う、う、う、うらやましい。私なんて、あまりに生理がひどいので、産婦人科に行こうとしても、石頭の亡父が、

「未婚の女が産婦人科に行ったら、中絶だと思われる」

と、母を通じて反対したのだ。母もまた古い女だったから、父=男の言うことは絶対聞かなければならないと思い込んでいた。

 

もっともっと、女性が生きる上での精神的、肉体的負担が少なくなるように願ってやまない。